渡辺酒造は今回「失われた伝統の検証」をテーマに、復刻米「ひだみのり」を原料に
使用し、柿渋で染めた木綿袋を復活させた昔ながらの酒搾りに挑戦しました。
原料米は飛騨古川産の“ひだみのり”を使用。平成12年に姿を消した絶滅品種ですが、2020年復刻し、現在は全国で唯一渡辺酒造のみが使用する米です。
柿渋の効果でお酒が滑らかになり、舌触り、喉ごしが綺麗な、テリのよいなめらかなお酒に仕上がっています。
■柿渋染めとは
化学繊維が一般的になる以前は、柿渋で染め繊維の強度を増した木綿袋を使い酒を搾っていました。
また、柿渋がインフルエンザウイルスやノロウイルスに対して抗ウイルス作用を有しており、抗ウイルス剤として利用できる可能性が明らかにされています。
さらに昨年、奈良県立医科大学より柿渋によって新型コロナウイルスが不活化(無害化)するという研究成果も発表されており、柿渋の抗ウイルス効果が話題になっています。