
「SAUVAGE(ソヴァージュ)」とは“野性味”の意。
日本最古の酒米のひとつ「雄町」を使用し、その力強さを体現した一本です。雄町は在来種の血を引く大粒米で、田圃に立つ姿は雄々しく、太陽のもとで伸びるその姿からも生命力が伝わります。
香りは穏やかでありながら、青い草や穀物を思わせるボタニカルなニュアンス。口に含むとガス感の心地よい刺激と共に、フレッシュな果実の旨み、柑橘の皮のような苦味が広がります。時間が経つにつれ、熟したバナナのような南国果実の香りが開き、雄町ならではの奥深いポテンシャルを感じさせます。
山田錦が“女性的な優しさ”を持つのに対し、雄町は“男性的な力強さ”。そのコントラストを意識しながら飲み比べると、日本酒の奥行きを一層楽しめます。時間軸で変化する味わいもまた、このお酒の醍醐味です。