明治維新から150余年。
薩摩の英雄である西郷さんや大久保さんが酌み交わしたであろう焼酎を復元した
一本が、こちらの芋焼酎「維新ノ一滴」。
国分酒造・安田宣久杜氏が、明治維新の頃の自家用焼酎製造方法に注目し、
その頃に飲まれていた味わいを、文献に沿って復元しようと取り組んだ焼酎です。
ふかしたさつまいもに水を加え、数日を経て乳酸発酵したものに、黄麹を加えて
仕込んだ生もと造り。
仕込み配合は、昭和15年に鹿児島県酒造組合が発行した文献「薩摩焼酎の回顧」に倣って、米麹の割合を極力抑え97%以上をさつまいもで仕込んでいます。
蒸留は、同文献に記載されているツブロ式蒸留器を、200Lサイズで再現し蒸留。
高級感溢れるアンティークボトル入り。現在的な研ぎ澄まされた味わいでは
ありませんが、芋焼酎の原型を感じる野味溢れる奥深い味わい。
"維新の志士「精忠組」の面々が酌み交わした焼酎はこんな味わいだったのか"と、
歴史の一幕に思いを馳せてみるのも一興かもしれません。