旦が得意とする「山廃」仕込で醸された純米酒です。
空気中の乳酸菌を取り込んでゆっくりと発酵を進める山廃仕込らしく、乳酸由来のまろやかさを感じる立ち香。
重たいといった印象ではなく、軽快で溌剌とした良い香りです。
含むと山廃らしく酸味が占めます。その後は旨みが力強く感じられ、絶妙な均衡を保ったまま収束します。
開栓後、1日〜2日と経過していくとまろみが倍増！
味わいに力強さを演出していた酸はアクセントを添える脇役へと回り、主役へと躍り出るのは甘旨味。
まるで熟れた果実のような甘みを醸しだしています。
力強くどっしりとした王道らしい開栓後間もなくの旦か、
まろみが際立つ数日後の旦。
お好みは分かれるところかもしれませんが、まずどちらも抜群の旨さ。
生酒ですが燗も非常に楽しめるお酒です。

使用米：五百万石
磨　き：60%

笹一酒造は山梨県大月市に位置し、1661年（寛文元年）に花田屋として創業致しました。後に花田屋を継承し、 初代蔵元となった天野久氏が、1919年に現在の笹一酒造と改名して統合した三百有余年の歴史を持つ会社です。

笹一の笹は酒を意味し、一は酒の日本一を目指すという思いを込めて命名されています。

その笹一酒造が新しく立ち上げたブランドが『旦（ＤＡＮ）』。
香りと味わいの調和を何よりも重視し、食中酒としての日本酒の魅力を最大限に醸し出しています。