岡山県真庭市の発酵を生業とする企業7社で結成された、「まにわ発酵's」。
真庭市に息づく発酵文化を地域の核として次世代に継承していくため、
イベントやレストランとのタイアップなど様々な企画を行っている
「異業種クロスオーバー発酵チーム」です。

ここに所属する辻本店と落酒造場による共同醸造酒がこちらの商品。
初年度である今回のテーマは「WATER CROSSOVER（水の交換）」。
こちらの御前酒 HACCOS 2022は落酒造場の大正の鶴の仕込み水を使用し、両蔵の蔵人同士で技術交流を図りながら共同で仕込み作業を行った一本です。
大正の鶴の仕込み水は、同じ旭川水系でありながら普段御前酒で使用している軟水とは正反対の、くっきりとした輪郭を感じる硬水。

「水だけでこんなに違うのか?」と蔵人達も驚き、心躍らせた今回の試み。
「御前酒にない御前酒らしさ」を感じられる仕上がりになっているそうです。
ラベルのメインモチーフの深い濃紺色も、草木の発酵から生まれた天然の色彩。
ぜひ新たな味わいを、ゆっくりとお楽しみください！

 

使用米：岡山県産雄町　磨き：70％

文化元年（１８０４年）、現在地に酒造業を創業。当時は三浦藩御用達の献上酒として「御膳酒」の銘（現在の銘柄の由来） を受け、一般には「萬悦」の銘柄で親しまれていました。

「うまさけの国」と言われる「美作（みまさか）」の地（岡山県北の旧国名）で、寒冷な気候、良質の酒米と水という、 恵まれた環境の元、地元の米、地元の水、そして地元の技で醸すことを造り酒屋の原点と考え、綿々と酒造りをおこなっています。

酒質の特徴としては、県南の瀬戸内の酒が甘口であるのに対して、すっきりとした辛口が持ち味です。 それは冬の寒さの厳しいこの地の人々が求めた味でもあります。 また、早くから（昭和４５年頃）純米酒の製造にも積極的に取り組み、現在では製造数量の７割を占めています。 平成19年からは岡山県初の女性杜氏 辻　麻衣子氏が酒造りを行い蔵人も若返り、杜氏を盛り立てています。