
かつて、蔵を訪れた東京の酒屋が漏らした一言が、この酒の始まりでした。「蒸留したての、あの濾過する前の香りを、そのまま届けることはできないか?」
そんな酒屋のわがままに応えて生まれたのが、この「無濾過原酒」です。通常、焼酎は品質を安定させるために濾過を行いますが、この一本はあえてそれを拒みました。
■ 「旨味の油」が浮く、圧倒的な個性
瓶を覗くと、表面に薄らと油が浮いているのが見えるはずです。これは「フーゼル油」と呼ばれる、焼酎本来の旨み成分そのもの。かつては「ゴミが入っている」と誤解されたこともありましたが、今では「このやんちゃな味がたまらない」と、全国の通を唸らせる唯一無二の個性となりました。
■ 大切なお願い
このお酒は、言わば「生もの」です。無濾過ゆえに、開栓してから時間が経つと油が酸化し、味が変わってしまいます。本来の旨さを味わっていただくため、開栓後は一ヶ月以内を目安に飲みきってください。また、お召し上がりの前には瓶をよく振って、旨みを混ぜ込んでから注ぐのが「純黒」流です。
蔵元が大切に守り、あまり県外へも出したがらなかった稀少な原酒。焼酎の深淵を覗きたい方へ、自信を持ってお送りします。